輪環の魔導師―闇語りのアルカイン [本]
第二回目
あの「空ノ鐘の響く星」の渡瀬草一郎さんの新作です。
ファンタジー冒険物小説で、読んでいてすごく安心して読めるお話です。
前作の「空ノ鐘の響く星」もそうでしたが、ほんとファンタジーの王道的
小説でして、自分としてはそこが大好きですね。
とりあえず一巻はプロローグ的な感じで、世界観やそこに住んでいる人
の説明が書かれています。
登場人物としては、主人公の薬師見習いのセロとそのセロが仕える
貴族のお屋敷のお嬢様で幼馴染のフィノ、後は謎だけど協力的なア
ルカインと言う猫が出てきます。
それにしても渡瀬草一郎さんって幼馴染大好きですよね。今回もフィノ
と言う幼馴染が出てくるのですが、セロに対してすごくラブラブなんです。
ただ、ちょっといきすぎな感じがするくらいでして、この辺りは今後どうして
そこまで想っているか明かされていくのかもしれません。
お話としては、魔道具と言う道具を皆使う事ができます。それを使うには
生まれ持った能力が必要であり、普通の人であれば多かれ少なかれ
持っているものです。でも何故かセロは使う事ができません。それでも
セロは前向きに生きようとするのですが、セロの使えているお屋敷で
ある事件に巻き込まれ、それを解決していく中で自分には出生に対し
て秘密があることがだんだんわかって行く事になります。そんなお話で、
後は、読んでの楽しみと言う事で。
ほんとなんかまっすぐな感じのお話で、楽しくなり続きが気になります。
ただ、展開としてはもう一ひねりくらいあった方が、ドキドキしたかもしれ
ませんが、まぁ、それは王道と言う事で、これで良いのかもしれないので
すが・・・。
と言うところで、ぜひぜひ読んでみてください。
お勧め度:★★★★☆(5点満点で4と言う事で)
おわり。
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