さよならピアノソナタ [本]
第一回目
ピアノの天才少女である真冬と音楽評論家の息子とのお話で、主人公の
一人称で書かれています。
つまり主人公の主観で話が進むわけで、ヒロインであるピアノの天才少女を
見守りつつ、時には対立して、彼女との心の交流を描いています。
登場人物はお父さん以外みんな女の子で、なんともウハウハな限りです。
主人公の幼馴染の相原千晶。主人公の先輩で、なんでも出来てしまう神楽
坂響子。主に主人公と真冬を含めたこの3人のやりとりで話が進むわけで
すが、なんと言うかこの小説のすごいところは音楽の造詣とその描写がな
かなか奥深いと言うところです。
正直言って圧倒されました。この辺りを読むだけでも、得をした気分になります。
また、その音楽を聴いてみたくもなりました。
音楽の幅も広くロックからクラッシクまで結構いろいろ登場してきます。
やはり、作者もかなり好きなのではないでしょうかね~。
ただ、エピローグはもう少し真冬との話があった方が、読んでいる側としては
うれしかったかなとは思いましたが。
また、幼馴染の千晶ちゃんが今一活躍しないんですよね。存在感が薄いと言
うか。せっかくのキャラクターなのにもったいない気がします。
まぁ、それはともかくとして全体としては、面白かったので良しとします。
(偉そう・・・。ごめんなさい。)
お勧め度:★★★☆☆(5点満点で3)
と言うところで、第一回目でした。
おわり。
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